商品内容


現在、米国では、アマゾン・ドット・コムの快進撃の陰で、アメリカ企業の多くが業績や株価の低迷にあえぐ「アマゾン・エフェクト(効果)」という現象が起こっています。その影響範囲は、百貨店やスーパーに限らず、生鮮品、衣料品、家電量販店、コンテンツ産業など、幅広い業態におよびます。
我が国にとっても、アマゾン・エフェクトは、決して遠い未来の話ではなく、日本企業の間近まで迫っている危機と言えます。その危機に立ち向かうため、日本企業は本格的なデジタル化への移行、すなわち、デジタルシフトが急務なのです。
本書は、元セブン&アイHLDGS.取締役CIOの著者が、デジタルシフトの本質を解説するとともに、日本企業の現状、今後どのように対処していくかを、ネットとリアル、ITと流通、技術者と経営者、それぞれ両方の世界に身を置いた立場において、多くの困難や失敗を経験したからこそ語ることができる等身大の教科書です。

■目次
少し長いまえがき
第1章 アマゾン・ショックが日本にも押し寄せる
第2章 アマゾンに対抗できるのはどのグループか
第3章 デジタルシフトの本質はなにか
第4章 取り残される日本企業
第5章 業務改革でデジタルシフトの波に乗る
あとがき

著者インタビュー


--本書を書かれたきっかけを教えてください。
鈴木:出版社(プレジデント社)の編集の方から「今、アメリカでアマゾンが旋風を巻き起こし、いずれ日本も影響を受けると思います。是非、鈴木さんのご経験をもとに日本の企業へメッセージを送ってほしい」と依頼され、引き受けることにしました。

--本書の中では日本企業に対しデジタルシフトの重要性を説いていますが、企業のデジタルシフトに最も大切なのは何だと考えますか。
鈴木:一番大切なことは、経営者の決意と覚悟ですね。そしてそれを経営戦略の中核に据え、実現するための体制づくりだと思います。また、全社活動として現場の方々や若い社員の方々の感性をうまく取り込んでいくことが大切だと思います。

--本書の中では「教育ショック」という言葉も登場します。本書を手に取る若い世代の方々に向けて、急激なデジタルシフトが進む世の中でどのようなことを思いますか。
鈴木:インターネットの登場から20年が過ぎ、デジタルにより世の中は大きく変わりました。しかし、このデジタル革命とも言える変化は、まだ始まったばかりです。今後も今までの常識が覆されていくでしょう。AI、RPAなどにより従来の仕事が大きく変貌していくこともそれほど遠い話ではありません。若い世代の方々は、これらの変化に流されるのではなく、是非、自らが変化を起こす側になってほしいと思います。

--最後にこれから本書を手に取る皆様にメッセージをお願いいたします。
鈴木:アマゾンエフェクトは、デジタル情報社会へのシフトの一事象に過ぎません。これからもっと大きなデジタルシフトが起きるでしょう。デジタルシフトの本質は、新しいテクノロジーが変化を起こすのではなく、新しいテクノロジーを理解し積極的に活用した個人、企業が変化を起こします。本書は、私の経験に基づいた個人の考え方、組織の動かし方にスポットをあてています。是非、皆様の「等身大の教科書」としてご参考にしていただければ幸いです。

鈴木 康弘(Yasuhiro Suzuki)
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員も兼任。
著書:「アマゾンエフェクト! ―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか」 プレジデント社  2018/4/12発売